最強の呪文・表技編
2005年07月15日20時57分45秒 ガープス
初めて魔法使いを作る時、攻撃力として持たせるのは射撃呪文でしょう。やがて3Dのダメージを与えるのに掛かる時間の長さから「ガープスの射撃呪文は使えない」という結論を出し、《脱水》に頼るようになります。すると今度は抵抗されることに抵抗を覚え、抵抗されない呪文として本来味方にかける呪文を攻撃に利用できないか考えるようになります。
しかし射撃呪文は使えます。使えないと思うのは使いどころを間違っているからです。射撃呪文は射撃でありそれを活かさないと強さを発揮できません。10m四方の戦場で使うのは狭い室内で槍を振り回すようなものです。
例えば《脱水》25レベルは10m四方の戦場ではかなりの強さを発揮するでしょう。でもその広さが限度です。20m先の相手を狙うと目標値はたったの5。とても使いものにはなりません。それに対して射撃呪文なら50m先にも3Dのダメージを運べます。
50m先を目標にすると距離修正が-9ありますが《鷹目》を使えばどうということはありません。100m先でも修正は+2です。〈呪文射撃〉は13レベルくらいで十分でしょう。
射撃呪文の中では《火球》が一番使えます。射程なら《電光》が一番ですが、《火球》は「火を運べる」という点が大きく、半致傷は無視して最大射程から戦艦を焼き払ったり敵が立てこもった砦を焼き討ちにしていぶりだしたり、戦略レベルの兵器として使えます。
逆に抵抗されない呪文が強い呪文であることは稀です。抵抗できない以上必ず効くのですが、呪文が1ターンに一つしか唱えられない制限を考えると、《死の幻影》で朦朧させたり《鷹目》で遠視にするのは呪文を使って得るべき効果として弱すぎます。
《殺菌》の3Dダメージでも弱いです。期待値は10点。並のキャラクターも殺せないでしょう。それなら《怪力》を味方にかけて毎ターン3Dダメージを出せるようにしたほうがずっと有用です。
《殺菌》が弱いなら《脱水》はもっと弱いということです。同じように抵抗されるなら《魅了》のほうが何倍も強いです。《魅了》25レベルは抵抗呪文の中で最強でしょう。
敵の前衛にかけて同僚に攻撃するよう命令すると1ターンで二人潰せます。小規模な戦いでは二、三発決まれば敵の戦列は崩壊します。知力より生命力が低いキャラクターよりも生命力より知力が低いキャラクターのほうが多く出てくる傾向が、《魅了》の強さに拍車をかけています。
《魅了》を使ってそのまま相手を殺すこともできます。ガープスでは「斬首、喉を切る、などは生命力やHPに関わらず誰でも殺してしまいます。無力化されるか意識のない人間が、明らかに致死的な方法で攻撃されると、死んでしまいます」となっているので、「自分の考えられる最大限の自殺の仕方だけを考え行動し48時間以内に実行しろ」とでも命令すれば勝手に死んでくれます。
《魅了》の強さはそれだけに留まりません。捕虜にかければ《精神探査》など必要なく、正面突破が難しい強大な組織も愚かな部下を狙えば内側から崩せます。別に相手が敵でなくても、反応修正が何の意味も為さない交渉を展開できるでしょう。
抵抗されない呪文で強いのは何と言っても《物質障壁》です。基本は戦士潰しですが、視界を遮るために魔法使いにかけてもそこそこ効果があります。もちろん敵を捕らえるためだけなく味方を守るためにも使えますし、その他「物理的に無敵の壁を生み出す」という効果は可能性に満ちています。
狭い通路の入り口に置くとか猛スピードで移動する物体の前方に置くとか。抵抗される呪文ではないので成功判定に必要な目標値さえ確保すれば良いことも使い易さの一端を担っています。
単純にダメージを稼ぐ方法は《浮揚》や《他者移動》で重力を武器にするのがまず思い浮かびますが、《浮揚》は遅く《他者移動》は重いのが欠点です。それらの代わりに《変身》で体力を稼ぐ手もあります。世界がルナルなら《変身/飛行鮫》で噛み付き10D、《変身/マハノチ》で角での突撃15Dなど。
また、直接は決定力にならないものの《飛行》は戦場を支配し得る呪文です。中世以前の世界やそれに類似するファンタジーの世界では航空兵器に対して無力であることが多く、飛ぶだけで何もできなくなる敵も少なくありません。
ガープスでは相手と高さの差が2mあると防御判定の修正が高い側は+3、低い側は-3あります。相手は攻撃どころか防御もままならなくなるわけです。
《魅了》で指揮系統を破壊し、《飛行》と《鷹目》で高高度から《火球》を使って爆撃。しかる後に《変身/飛行鮫》で追撃…。戦士が戦術単位であるのに対し魔法使いは戦略単位なのです。最低でも1対2以上のコストパフォーマンスを叩き出す必要があるでしょう。
