機動戦隊ガンダムマイスター
2007年10月07日17時52分42秒 テレビ
スコープドッグをガンダムと呼びATをMSと呼べばボトムズもガンダムになるんだろうか。それはともかく彼らは自分のお金と力で作ってるんだからそこは文句を言うところじゃない。文句を言っていいのはむしろスパロボやGジェネのユーザなんじゃないだろうか。「これもガンダムです。1対100でも余裕の強さです」なんて言われて参戦されても困ってしまうだろう。
種で開拓した顧客を引き付けるための布陣であることは分かる。イケメンを並べ、一芸に秀でた主役機を揃え、戦争を起こす悪いやつらをバッタバッタと薙ぎ倒す。テンプレート自体はちょっと昔のヒーロー物によく見られるもので、特に否定されるようなものではない。
至らない点があるとすれば画面の地味さかな。このテンプレートを使うならもっと敵をドカドカ薙ぎ払ったりガシャガシャ変形させたりして派手に登場させても良かったのでは。もう少し主人公それぞれの得意技をはっきり描写したほうがメリハリが出たと思う。
で、今作品の目玉「戦争そのものを敵に回す」。種から受け継いだっぽいこのテーマをどう描いてくるか。そもそも種以前のガンダムにおける戦争は単なる舞台装置だった。戦争はデフォルメされた日常であり、そこで起こる人間ドラマがメインだった。ところが「戦争で不幸が起こるなら、戦争そのものをなくしてしまえばいいじゃないか!」などと中二病みたいなことを言い出したのが種である。
これは「ドーハの悲劇を繰り返さないためには、ワールドカップをなくしてしまえばいい」と言ってるのと同じなのだが強行され見事にぐでった。戦争は現象に過ぎずそのままではどうしようもないからだ。物語の後半具象化された黒幕連中を登場させてようやくオチをつけたものの、こうなるとブラックゴーストの昔と何も変わらない。
今のアメリカと同じ失敗をしている。イラク戦争だってアニメならフセインを倒した時点でめでたしめでたしだったはずだ。しかし現実はそうはならなかった。現実には悪なんてどこにもない。千差万別の正義があるだけだ。
そんなテーマをそのままやるなら歴史が繰り返されるだけだけど、早々にキャラに突っ込ませてる点が興味深い。実際「戦争は悪」とか「戦争やるのは悪い人」みたいな妙な非戦論が広まってるのも事実で、そんな社会に一石を投じるため深夜でなく土曜18時の枠を取りガンダムの名前を掲げてるのだとしたら、意義深い作品になる可能性がある気がする。
